ようやく東京も緊急事態宣言が解除されて数日が経過した。
私も今週から徐々に顧問先への訪問が増えだしたが、コロナ前の状況に戻るにはまだまだ時間を要するという印象を受ける(まぁ戻るというよりも、withコロナのもとで新たな仕事への向き合い方を模索しないといけないわけだが)。
テレビやSNSなどで、経営者の悲痛な叫びを耳にするたびになんとか力になりたいと思うし、他の士業といわれる専門家の方々もなんとか会社に貢献したいと思っているのも、同じ専門家として痛いほどわかる。
ただ、会社の売上が急減し、このままだと2、3ヶ月先にはキャッシュが底をつきそうな会社に対して、ホームページを見やすくしましょうとか、ビジョンを明確にすべきとか、退職金規程を作りましょうなどの提案をするのは、いまは控えてほしい。
真面目な経営者ほど、そういった助言を素直に受け止めて頑張ってしまう。
このような状況下では、数多くの支援内容を提案するだけではなく、どのような順序で支援を行うかという時間軸を意識することが普段にも増して重要になると思う。
2、3ヶ月先にはキャッシュが底をつく会社の場合、まずは資金の流出を止める、借入等によりキャッシュを増やすってのが先。
会社が倒れたら何もできない。