No coffee, No life.

今年のお盆休みは自宅で過ごす時間が長いので、なんら皆さまのお役に立ちそうもないひとりごとでも書いてみる。

昔からコーヒーが好きすぎてどうしようもない。
仕事や車の運転中も手元にコーヒーがあるだけでなんとも落ち着くし、おそらく年に300回は喫茶店で飲んでいる。
カフェイン中毒だと言っても言い過ぎではない。

いまではブラックコーヒーを片手に机でも爆睡してしまうが、初めて飲んだのは小学生の頃。夕食後に、冷蔵庫に入ってたミルクたっぷりの缶コーヒーをこっそり飲み干したら、朝まで一睡もできなかった。

大学生のときは、アルバイトで稼いだお金を持って月に1度、京都の実家近くのイタリア料理屋でペペロンチーノを食べるのが楽しみだった(パスタのなかで一番安かった。とはいえ味は抜群で、今でもこれを超えるペペロンチーノを食べたことがない)。
そして、食後にお決まりのコーヒーを頼むと、洒落たスーツを身に纏った立ち姿の美しい女性店主が、これまたお決まりのように必ずミルクを一緒に持ってきてくれた。いや、断っても勝手に持ってきた。

「ブラックばっかり飲んでたら胃が荒れるよ。うちのミルクはどの店にも負けないくらい美味しいんだから全部入れなさい」と店主。
「ちゃんとあとで入れるんで大丈夫です」
「いま全部入れなさい」
「はい、入れました」
「まだ残ってる!」
「俺のおかんか!」

毎回そんなやり取りを繰り返しながら、いつもその店では食後にミルクの入ったコーヒーを飲んでいた。

あれから20年以上が過ぎた今でも1日に10杯はコーヒーを飲んでいるが、そのうちの1杯だけはミルクを入れて飲むようにしている。