帰省のち個性

このGWは3年ぶりの移動制限なしということで、京都に帰省した。

東京にいると「京都出身って羨ましい」とよく言われる。

たしかに京都に旅行する際も宿泊代はかからない笑

東京に来て20年近く経ったいまでも京都は落ち着くし、大好きな街であることに変わりないが、実際に住んでみると夏は風がなく蒸し暑いし、冬は底冷えが厳しい。

その点、GWは湿度もそこそこに気温は25度前後まで上がるため、まさに過ごすには最高の気候なのである。

今回は、同じく東京から帰省していた友人の子どもや近所の子どもたちと一緒に遊んだり、BBQ、川遊び、さくらんぼ狩り、虫取り、花火と外遊びを満喫。日焼けしまくり。

その一方で、経営顧問先の社長らと電話会議やWEB会議をしたり、上場企業の経理部で働いている友人と最近話題の四半期開示、あるべき経理部の業務などについて話し合ったり、弟と最近の仕事の話をしたり。

GWとはいえ、仕事も遊びも全力でこなすのは普段と同じ。ただ場所が変わっただけ。

でも、この「場所を変える」ことを自分のなかではとても大事にしている。仕事に行き詰まったり、新しいアイデアを考えるときは、いつもの机に向かっているより、眺めの良い喫茶店や緑に覆われた公園などのほうが上手くいくことが多い。

独立する前も会計士として楽しく好きな仕事をしていた反面、自分の意思で仕事の場所や時間、進め方が変えられないというのはストレスだった。

「なんで一日中同じ机に向かってないといかんのよ。」「なんで少し外に出るたびに周囲の顔色をうかがわんといかんのよ。」「人によって捗る時間や仕事のやり方はちがうやろ。」

一般的に多くの従業員がいる会社ほど、従業員の個性は組織を効率良く管理・運営していく際の妨げとなる。個性を持つことが大事といろんな本に書かれていても、いざ就職活動となると、就活生の個性まで見られる時間は極めて短く、結局は最低限の学力と組織で働けそうかというコミュニケーション能力重視の視点で見られてしまうのが現状だろう。新卒一括採用の弊害ここにあり。

そのため、子どもの頃に誰もが有していた個性や長所は年齢を重ねるごとに消えていき、大学生になって就職活動をする頃には周囲と変わらない人間になっている。

没個性、平均的能力重視の人間がいくら集まっても、斬新なアイデアや商品は生まれませんで。

何歳からでも遅くはない。短所や不得意分野は捨て、恐れず個性や長所を伸ばせば良いと思う。
あなたの個性や長所を必要としている人は、この国にも海の向こうにもヤマほどいる。

決めたらあとは、行動あるのみ。