感謝してもしきれない

今日は前職で大変お世話になった代表取締役の退職祝いということで、ランチの場を用意させていただいた。

私が監査法人を辞めて前職の会社に入社したのは、10年ほど前のこと。

希望した部署に配属されたものの、入社当初は案件や人員の都合で別の部署の業務にアサイン。初日からタクシーで帰宅してはシャワーを浴びて、少し仮眠後に出勤という日々が続く。

少しでも早く力をつけたいと思っていたため、勤務時間が長いのは苦ではなかったが、慣れない業務や社内ルール、すでに動いているチームへの途中加入といったこともあり、最初の1ヶ月はストレスフルな毎日を過ごしていた。

そんなある日、仕事を終え帰宅しようと思っていたときに、「時間あれば少し飲みに行こうか」と声をかけてくださったのが代表取締役だった。

当時はまだ仕事をご一緒したこともなく、最終面接で少し話した程度だったと思う。そのため、「何百人も従業員がいるなかで、なんで私を誘ってくださるんだ?」というのが正直なところだった。

疲れすぎていて詳細は覚えていないが(すみません。。。)、希望の仕事にアサインできていないことへのお詫びと、今の仕事が終わったら希望の部署でのプロジェクトを用意するというようなことを話していただいた。

別の日にエレベーターを待っていた際には、代表取締役が後ろから「吉岡くんはゴルフするの?今度のコンペで僕が優勝したら、僕のクラブあげるよ」とのこと。

「ぜひ優勝してください!」と冗談まじりで話していたら、後日、本当に優勝したということで自宅にゴルフクラブが送られてきた。

そして私が独立して以降、いまでも年に数回は会食をご一緒していただける。

その会社での仕事はハードだったし、要求されるレベルも高く、勤務時間も今ではネタとして笑えるくらい長かったが、この会社での仕事の経験や、何より代表取締役との出会いがあったからこそ、こうして今でも独立して仕事を続けられていると断言できる。

今日の会食後に「お付き合いしてもらっていることをあらためて嬉しく思います。」というメールをいただいたが、それはこちらのセリフです。

人生を振り返ると、「あの出会いがなかったら今の自分はない」ということが何度もある。

もちろん、代表取締役もその一人。

感謝してもしきれない。