2020年のIFRS適用による上場は4社-水産・農林業からも-

2020年にIFRSを適用して上場した企業は以下の4社となりました(カッコ内はⅠの部提出日)。

・株式会社きずなホールディングス(1月30日)
・株式会社雪国まいたけ(8月14日)
・株式会社ダイレクトマーケティングミックス(8月31日)
・バリオセキュア株式会社(10月23日)

サービス業や情報・通信業のIFRS適用企業は多く見られますが、今回株式会社雪国まいたけが水産・農林業として初めてのIFRS適用企業となりました。

従来の日本基準では「仕掛品」に含めていた生物資産が、IFRSでは「生物資産」という勘定科目を使用し、注記でも記載されている点など、他社の先行事例ではあまり見られない点もあります(以下、株式会社雪国まいたけのⅠの部より引用)。

これからIFRSを適用して上場を考えておられる担当者の方々は、同業他社のIFRS先行開示事例を予め見ておくことも重要だと思います。

これに加えて、他業種でもIFRSを適用して上場した企業のⅠの部をチェックすることで、自分たちが作成するⅠの部のゴールをイメージしておくことも「ゴール逆算方式」の観点からオススメしています。