ほんまにこれでええんかい

いまでも不要不急の外出はなるべく自粛しているが、昨日、IFRS導入支援を一緒にしている公認会計士の武田先生が久しぶりに東京に来るということで、こちらもかなり久しぶりに夜の会食へ。

武田先生とは1年ぶりの会食。できるかぎりのコロナ対策を行いつつ、これまで会食に行けてなかった分をまとめて、好きな肉をがっつり食べた。

食事中にふとテラス席から下を見ると、なにやら絵になりそうなバスが通っていたのでスマホを向ける。

そして、撮れた写真を見て思う。

「道路にも向かいのビルにも、人がおりませんがな」(ん、よく見たら一人いるか?)。

これ、平日の18時台の丸の内でっせ。。。

キレイとかおしゃれを通り越して、明らかに異様。

丸の内は上場企業も多く、リモートワークが進んでいると捉えることもできる。人流も抑えられていて、その点では国や都の方針に国民が従っている結果なのかもしれない。

個人的にもそれを否定するつもりはまったくないし、コロナ感染拡大が落ち着くことを願っている一人だ。

とはいえ、このような写真を見たりするたび、いつも心に引っかかる。

「ほんまにこれでええんかい。」

このままの状態が続けば、人が減って高額な賃料だけが残る都心部ほどテナントが入らなくなり、そのため、また人が来なくなって、結果的に街並みがどんどん荒廃していくのが目に見えている。

今回、食事をした店でも、我々以外にお客さんはほとんどいなかった。広いテラスも貸切状態。

店側の立場からすれば、コロナ感染だけじゃなく閉店の不安もあるんじゃないか。

それでも店員さんはこちらの要望に応えようと、メニューをアレンジして提供してくれる。
残ったパンを持ち帰ろうと思ったら、せっかくなのでと新しいパンを焼いて持ち帰らせてくれる。

自分自身がリモートワーク賛成派でありながらも、こういう店を撤退させてはならないと思うし、ましてや撤退に伴う経済的要因で路頭に迷う人や亡くなる人が増えることも、感染と同じくらい避けなければならないと思う。

僕自身にも当てはまるが、人に会わずに新規の顧客を獲得したり、売上を維持・拡大することは、業種によっては大変なことだ。

人の少ない曜日や時間に飲食や買い物をするなど最大限気をつけながら、微力ではあるが素晴らしい店舗や街並みを維持することに貢献できればと思う。

コロナが流行し始めて1年半。

客側も店側も、もどかしい気持ちを抱えながら毎日を過ごしている。

人生は思っているよりも短い。

心から笑って過ごせる日常が戻ることを願っている。