2018年3月期決算も落ち着きましたので、2018年6月末時点のIFRS適用状況などをまとめました。
(2019年8月5日追記:2019年6月末時点のIFRS適用状況を更新しました。よろしければこちらからご覧ください。)
まず、IFRS適用会社数(適用決定会社及び適用予定会社を含む)の推移は、以下の通りになります(東証HPより筆者作成)
2015年頃からは毎年30社前後のペースで増加しており、2018年6月末のIFRS適用会社数は200社を超えました。
個人的には、今後数年は毎年このくらいのペースか、やや増加傾向で推移するものと考えています。
次に、2018年6月末時点のIFRS適用会社(適用予定会社を除く)193社を業種別にグラフ化したものが以下になります(東証HPより筆者作成)。
適用業種はかなり広範囲にまで拡大してきた一方で、未だに業種間の会社数には偏りが見られますね。
電気機器やサービス業、情報・通信業の適用会社が多く見られるなかで、銀行業や電力・ガス事業、水産・農林業などは、未だ1社も適用がない状況です。
また、各業種内の母集団に占める適用会社の割合を折れ線グラフで示しました。これで見ると医薬品が26%と一番高く、約4社に1社が適用しています。次いで輸送用機器が17%、ゴム製品が16%と続きます。
IFRSを適用するにあたっては、同業他社のIFRS適用状況を確認しながら自社の適用を検討するという会社も多いでしょう。
業種内の中心的企業が導入に踏み切るかどうかも、業種内の適用会社数を大きく左右する要因になるものと思われます。