巨星墜つ

京セラの創業者である稲盛和夫氏が、8月24日に90歳で逝去されたということです。

上述した京セラの創業に加えて、京都商工会議所会頭への就任や、後に合併を経てKDDIとなる第二電電の設立、日本航空の再建に尽力されるなど、稲盛和夫氏の存在が日本を大きく変えたといっても過言ではないでしょう。

そして、京セラ本社前の道を数え切れないほど通ってきた京都出身の私としては、小さい頃から現在に至るまで、テレビや新聞などを通じて日常的にその名前を耳にしてきたという印象があります。

私にとっては遥か雲の上の存在ですが、振り返ってみると私自身が京都で生まれ育ち、独立後は商工会議所の専門家として数多くの経営者の方々の相談対応をさせていただき、さらに現在に至るまで企業再生の業務に携わってきたことは、やはり稲盛和夫氏への敬意と憧れを有していたからかもしれません。

今後も、稲盛和夫氏が唱えた六つの精進である「努力」「謙虚」「反省」「感謝」「善行」「感性」を胸に、仕事に携わるとともに人生を歩んでいきたいと思います。

京都にとって、日本にとって、世界にとって、そして私にとって偉大な経営者でした。

ご冥福をお祈りいたします。